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第1章 突然の訪問

「麗、何を考えている？そなたは
既に我のもの。分かっているな」

「はい」

本当は直ぐに逃げ出したい。しかし
ここまで念を押されると、何をされるか
分からなかったのでじっと耐えた。

「女官長が言っていたが
そなたは、歌が上手いそうだな。
歌ってみよ」

「はい」

この場の空気を変えたいと思い、皇帝が
眠るであろう、ゆったりとした音調の
歌を歌い続けた。
何曲か歌うと眠ったのだが、膝の上で
眠ってしまった為身動きが取れなく
なってしまった。