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歌姫〰️激しい愛に囚われて
第1章 突然の訪問

「さぁ、手を」
手を前に出すと皇帝はしっかりと握り
前え前えと進んでいく。戸が開く
音がした後、柔らかい物の上に座った。
麗はどうしていいか分からない。
特別な場所、つまり寝室だからだ。
「麗、ここが特別な場所だという
ことは分かるな」
「はい、皇帝陛下」
「皇帝陛下ではない、龍だ」
「・・龍様」
皇帝陛下を名前で呼べるのは皇后か貴妃
くらいだろう。それを知っていた麗は
恐ろしく感じた。彼には貴妃はもちろん
側室も大勢いるに違いない。もしこのこと
が知られれば、麗だけでなく弟にまで
危害が及ぶ可能性もある。
出来るだけ早くこの場所から宮廷から
出たいと思った。
握られた手を離そうとした麗は
更に強い力で手を握られた。まるで
私から逃げるなと言われているようだ。
手を前に出すと皇帝はしっかりと握り
前え前えと進んでいく。戸が開く
音がした後、柔らかい物の上に座った。
麗はどうしていいか分からない。
特別な場所、つまり寝室だからだ。
「麗、ここが特別な場所だという
ことは分かるな」
「はい、皇帝陛下」
「皇帝陛下ではない、龍だ」
「・・龍様」
皇帝陛下を名前で呼べるのは皇后か貴妃
くらいだろう。それを知っていた麗は
恐ろしく感じた。彼には貴妃はもちろん
側室も大勢いるに違いない。もしこのこと
が知られれば、麗だけでなく弟にまで
危害が及ぶ可能性もある。
出来るだけ早くこの場所から宮廷から
出たいと思った。
握られた手を離そうとした麗は
更に強い力で手を握られた。まるで
私から逃げるなと言われているようだ。

