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第4章 世子の誕生

「皇帝陛下、お考え直し下さい」

「我は側室などいらぬ」

貴妃に子ができて、この問題は解決
したと思っていたがさらに過熱
していく一方だった。

「失礼ながら、麗貴妃様の出身は
庶民であり貴族ではありません。
歴代の貴妃は・・」

「過去のことなど知らぬ！
身分制度は崩壊したのだ。
そなたらは我に貴妃の後ろ楯
がないと政治が出来ないと言うのか！」

一般的に貴妃や側室は、ある程度身分が
ある者がなるものだった。だから重臣達は
反発したのだ。さらに子が男の子だった為
世子になるのではないかと危惧している。

「誰が何と言おうと側室はいらぬ
会議は終わりだ」

会議は平行線のまま、閉会した。