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官能的大恋愛
第13章 手作り弁当の野望
最近は寝る前に、一応腹筋背筋の軽い運動やってるし、メシも腹八分目で抑えてるし、意味も分からずとりあえずボディクリーム塗っちゃったり…。

アホみたいに努力してるよ、この私が。

結局、好きな人ができると良いふうに見て貰いたくなるんだから…情けない。

呆れるわ。

自分のためにしか努力しないとか、掲げておいて。

私ってば、裏腹な事してる。

「彼は親と住んでるの?」

母に聞かれて、

「一人暮らしだよ」

「じゃあ、少しだけ煮付けみたいなものを、入れてあげたら?」

「例えば?」

「芋とか大根とかひじきとか」

「う~ん…」

料理は苦手な方ではない。

意外とそれなりに出来るからこそ、人にあまりアピールしたくなかったりもする。

家庭的な女だと思われたくないから。

趣味は料理だとか抜かす、その辺りでゴロゴロしてる平々凡々な女たちと一緒にされたら困るからね。

そんな事を抜かしたら、それこそ結婚というドツボにまっしぐらじゃん。

そんなダッサイ言葉は、私のプライドが崩れる。

って、思っていたのに…。

手作り弁当だってさ、私が。

しかも、それでエッチしたいアピールか。

卑怯くせぇ~!

ナガタッチの魔法にかかると、プライドも意地もヘッタクリもないな、全く。
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