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愛してるからこそ...
第1章 祝福の嵐

「あ、瑞穂にも報告しなきゃ。
今度会ったらすごい聞かれるよー。
これ、いくらだったのとか?」
笑いながら話すと正人は真剣に
「3ヶ月以上だな。」と…
そりゃーそうだよ。
だって夢の国のホテルでついつい言いそうに
なってたじゃん!
さんび、まで聞いたもん。
結婚して落ち着いたらいつか聞いてみよう。
「ねー、で、いくらだったの?」
「ご想像におまかせします。」
「スマホ替えて使えるようになったら
ググッてみようかなー」
ちょっと意地悪に言ってみると正人はすごく
慌てふためきだす。
「嘘だよ。ありがとう。
素敵な指輪もらえたし金額なんて関係ないの。
正人から婚約指輪貰えたことが嬉しいから。」
そしてチラッと正人の運転するのを見て
思いついたことがある。
左手でハンドルを持っている正人。
その手には時計がしてあるけど
なぜかそこまでのハイブランドではない。
安物っていうことでもないが
普通に時計メーカーのものだった。
そうだ。
素敵な婚約指輪もらったし
生活費は正人のお給料で足りるからと
受け取ってもらえないのでお礼に
時計をプレゼントしようと密かに決めた。

