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愛してるからこそ...
第1章 祝福の嵐

すると奥からおじいちゃん先生が歩いてくる。
いつもながら年の割にしっかりしている。
聞くところによるともう80歳を超えてしまったと。
『やーやーやー。元気かな?
今日は君に話と紹介しておこうと思ってな。』
ぽんぽんと待合室のソファを叩く。
だから私はそこに腰掛け先生の話を待った。
『もうワシも歳だ。
ここをつぶしたくはないから継いでもらうことにした。
孫なんじゃが誰に似たのかいい男になったんじゃ。
おーい。遥斗こっちにこんか。』
『何ですか?院長…ん?あれ?』
奥から出てきた人物に私は驚かされてしまった。
そこには朝会社の近くでスマホを拾ってくれた
イケメンだったんだから。
「あ、あの!今朝はありがとうございます。
助かりましたー!」
おじいちゃん先生そっちのけになりかけた時
隣からおじいちゃん先生の声がした。
『何じゃ知り合いか?』
「先生。今朝会社の近くで携帯を落としたの。
それを拾ってくれたのがこの方だったんです。」
そう説明するとおじいちゃん先生は嬉しそうに
そうかそうか。何かの縁じゃな。と
豪快に笑いながら私達の方を見ていた。
『おじいちゃん、変なこと言うなよ。』
あのイケメンがそう言った。

