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愛してるからこそ...
第8章 突然の昇進
『ならいいんだよ。
無理だー!なんて言われたら僕達はどうすればいいか。』
社長の言葉に常務は続く。
『ほかの社から引き抜くのはとても難しいから。』
このおっさんらはここへ来て何の話をしているんだ?
頼むから仕事させてくれ。
まだまだ書類もあるし外回りの準備もしなくちゃ
なんねぇっつーのに。
『結城正人くん。
本日から営業部長を命ずる。』
「.........は?」
やばっ。取締役員に、は?と言ってしまった。
それほど衝撃だったってことだ。
社長は笑っているし常務は苦笑い。
人事部長は真剣な顔をしてみんなが俺を見ている。
「いやいや、あのいきなりなんですか?
ほかの部からもっと年長者の方を呼んできたらどうです?」
そりゃそうだろ。たかが30そこそこの奴が
何でもっと上の人間がいるのに部長なんか…
『営業部は向く向かないがある。
君は営業成績もあるししっかりと役職をこなすから
適任だと思うんだが?
それに彼女と結婚すると聞いた。
養うために役職手当も増えるしいいじゃないか?』
社長は笑いながら言うがどこで知ったんだ?
ってそんなことどうでもいい。
どうしてこの俺が......