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愛してるからこそ...
第8章 突然の昇進
営業部に戻ると朱里と林が戻っていた。
なんか楽しそうだな、こっちの気も知らないで。
「結城課長ー、結城先生のことでちょっと。」
朱里に呼ばれてまた会議室へ戻った。
朱里は会議室に入るとニコニコしている。
ん?何かいいことあったのか?と聞いてやる。
「時計のこと先生にお礼言ったの。
そしたらよかったねって。」
「そっか。」
朱里にいつ言おうか迷う俺を朱里が察して
どうしたの??と聞いてきた。
帰ってから言うつもりだったけど
今のうちに話してみるか...
「朱里、さっき役員に呼ばれて
部長になれって言われたんだけど…」
「え?正人が部長??!
すごいじゃん!出世じゃん!
すごいじゃん!やりなよ。
正人すごーい!」
子供がおもちゃをもらったあとみたいに喜ぶ朱里。
そんな朱里を見ていると俺も嬉しくなる。
「いいのか?
きっと今より忙しくなるし残業も増えるかもしれないんだ。」
「いい事じゃん!頑張りなよ。
私も正人を支えるし。」
そこまで喜んでくれるならやってみようかな。
本当はもう少し落ち着いてからなりたかったが...
「分かった。やってみるよ。」
朱里はうん!今日はお祝いだね!って会議室を出た。