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愛してるからこそ...
第10章 2人の新しい愛の巣
「それでとなり土地って売ってなかったですか?」
私はこの人ここに家建てようとしていると
すぐに察して止めに入る。
「正人?隣に買って建てるなら
ここに住めばいいんじゃないの?」
私は実家に帰ってもいい。
お母さんにも好きな時に会えるし
お父さんとお兄ちゃんも苦労しなくて済む。
『お前達は2人の人生を歩みなさい。
須藤家の長男で跡取りは浩輔だ。
浩輔が早く結婚すればいい話だから。』
お父さんのお兄ちゃん弄りがまた始まった。
お兄ちゃんは嫌そうな顔をしている。
「それであの土地を売っている会社を覚えていたら
教えて欲しいんです。
多分朱里も実家に帰るのは賛成なので
ここにいたら朱里も寂しくないかと思いまして…」
『どういうこと?』
お兄ちゃんは首を傾げる。
「営業部の部長になりまして
これから残業が増えると思うので
ここだと寂しくないかと...」
正人は部長になったことを話すと
お父さんとお兄ちゃんがお祝いだとさらに
どこから持ってきたのか焼酎をあけ
正人に飲ませまくっている。
「ちょっと!!
お父さんとお兄ちゃんは明日も仕事でしょ?
飲みすぎないで!
それに今大事な話をしてるでしょ?」
二人がシュンと大人しくなった。