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愛してるからこそ...
第11章 いろいろな準備



週末の土曜日あさイチからインターホンがなり
正人が対応してくれた。

すると作業服を着た男性が入ってきて
荷物を見ているあたり引越し業者だとわかった。

細々したものや食器などは
箱に入れなくてはならない…

冷蔵庫や洗濯機、レンジなどは
もう実家に行くと使わない。
家が建つまでどこかに置いておくのも...
ということで売ることにした。

見積り的には数万円で自分達が想像してるより
抑えられた金額だったからお願いすることにした。


「よかったら暑いのでこれどうぞ。」

私は小さめのペットボトルのスポーツドリンクを
見積もりしてくれた彼に渡す。


『ありがとうございます。』

「エアコン付けてるんですけど最近効かなくて…」

『大丈夫ですよ。』


私と業者さんが話しているのを正人は見ていて
なんとも言えない表情でこちらを見ている。

多分あれは何か気に入らないことがあるんだわ。
そう思ったからわざと業者さんがいる前で聞いた。


「正人は何かある?」

「...ない。じゃ、これでお願いします…」


少し元気の無い正人でも次の言葉で元気になってしまった。



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