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愛してるからこそ...
第11章 いろいろな準備

「正人もキレることなんかあるんだね。」
「当たり前だろ。
ま、あの時は若かったんだろうな。
今はそんなことしないけどな。」
苦笑いしながら店の奥へ進む正人。
すると店長がまた振り向いて驚いたように
『え?結城が、キレた所見たことないの?』
目を見開いて珍しい物を見たように
私に向かって話をふってきた。
「ないですよー。家ではすごく優しいし
会社では鬼って言われてたけど
キレたりなんかは見たことないかなー…」
すると店長は
あの結城がキレないなんてビックリ。
やっぱり好きな人がいると変わるのね。と
ブツブツ言いながら裏へ入っていった。
「何買いに来たんだ?」
あ、そうだった。
この前キッチンでボーッとしながらご飯作ってて
トングとフライ返しをフライパンに
置きっぱなしのままIHのスイッチを
切るのを忘れてて気付いたら溶けちゃってた…
「うちがIHでよかったな。
ガスだったら危ないから考え事してる時は
ご飯作らなくても買って帰るか外食でいいから。」
.........
ごめんなさい。ボーッとしてたのは考え事じゃなく
ただ眠くて半分寝かかってただけなんて言えない。

