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愛してるからこそ...
第11章 いろいろな準備

「あれは...金田だな。」
!!!!!!
愛美ちゃんは顔を引きつらせ
エレベーターホールの方に走ろうとしたところに
『愛美!!』と大きな声が響いた。
『もう、何で?
会わない方がいいと思ったのに…
なんでこんなところまで来るのよ…』
か細い声で座り込んじゃった愛美ちゃんを
ゆっくりと抱き上げてエントランスの椅子に
座らせて様子を伺う。
その間に正人は金田さんと話す。
知り合いみたいだから普通に話してるけど
この状況はどうしたらいいのーー?
「金田お前時間あるか?」
『あ?あぁ。今日はもう終わったから。』
「なら飯食いにうち来いよ。」
正人は金田さんを誘っているみたい。
すると隣で愛美ちゃんが泣きながら
「私は帰ります。彼には会えない」と帰りたいと言い出した。
「小池。お前が金田から逃げる理由は
知らねぇけどここで逃げたら解決するのか?
一生後悔するより勇気を持って話し合え」
正人の言葉がなぜかジンと響いたのを覚えてる。
確かに後悔はして欲しくない。
「愛美ちゃん。正人もあぁ言ってるし
うちに来てご飯食べて彼とちゃんと話そう。
大丈夫!私が隣に居てあげるから」

