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愛してるからこそ...
第11章 いろいろな準備
そして普通の会話をしながらご飯を食べて
みんなお腹いっぱい、美味しかったと
言ってもらえたから作ってよかったと思う。
「で?小池お前は何を悩んでる!?」
正人の言葉に愛美ちゃんはビクッと体を
揺らして少しの間言葉をつまらせた。
『...彼には私なんかはつり合わない…んです。
彼がそれでもよくても周りは納得しない。
だったら無理して一緒になるより
この子は私が一人で育てた方がいい。』
どうやら愛美ちゃんは彼に妊娠した事を伝えて
彼の親に挨拶に言ったところ
親と祖父母に反対されたと。
子供の認知はする。
だから産んだ後はこっちに渡してくれと言われたらしい。
金田さんはそれは出来ないとハッキリ言ったけど
周りの結婚への賛成はもらえなかったと。
『だから...この子は私が…
産んで一人で育てて行きます。
認知も要らない。養育費もいらないから…
あなたは誰かもっと家族に歓迎される方と
一緒になってください…』
愛美ちゃんの悲痛な声が心にグサッと
ささってしまった。
それで悩んで一人で背負おうとしていたなんて
いくら何でも負担が大きすぎるよ...
すると金田さんが口を開く...