この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛してるからこそ...
第12章 入籍の日

俺は吐き捨てるように喫煙所を後にし営業部へ
1課2課共にみんなバタバタしている。
あ、外回り行かないと。
「須藤ーちょっと。」
一応な、名前じゃなくてちゃんと呼んだのに
朱里はムスッとした顔でやってくる。
周りの奴らは面白がって夫婦喧嘩か?と
囃し立てるから朱里は更に不機嫌…
「何?」
俺のデスクの横に来てそれだけ発した。
いつもだったら職場だからと敬語なのに
今日は何?だけだった。
「これから外回りに行く。
遅くなるから小池の件どうなったか話聞いてやってくれ。
それとすまなかった。」
.........!!
「本当に反省してるの?
いつもいつもこっちのことも考えてよ!
翌日私は死にそうに腰が痛いの!!」
朱里の大声で部内はこちらに注目。
そしてどうして不機嫌でどんなことがあったのか
みんなにバレたわけで…
「あ!!
違うっ!ちがっ!
えっと、あのー」
「あのなー、ちょっと本気でマラソンしたからって
大袈裟すぎんだよ。
体力つけろよ。」
俺のフォローのおかげでみんなはなんだー笑と
笑い話で終わらせることが出来た。
俺も笑いながら外回りへと向かった。

