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愛してるからこそ...
第12章 入籍の日

その日の夜は外回りから帰るのも遅くなり
ある程度の仕事を終えて帰宅するともうすぐ日付が変わろうとしている。
「ただいま。」
玄関のドアを開けて入ると
リビングは少しの明かりしかない。
風呂って感じでもないしと思い
スーツを脱ぐために寝室へ向かうと真っ暗だった。
それでもベッドにはもっこりと膨らみがある。
もう寝てしまったんだろう。
本当ならちゃんと謝りたかったんだけどなと
朱里のおでこにキスを落として
ダイニングに用意されている晩飯を食う。
「ゲッ!マジかよ...」
出ましたよー!嫌がらせ。
っていうか怒らせたからなんだけどな。
ダイニングテーブルにあるのは
お茶碗とピーマンが9割を占めている青椒肉絲。
鍋に卵スープがあったからよそって
大量ピーマンの青椒肉絲を食べる。
味はやっぱり朱里が作ったから美味いけど
ピーマンの量半端ねぇな。
俺は美味いと思いながらもピーマンの量に
苦戦しながら全てを食べて洗い物をする。
いつもだったら起きてるのに
何で今日は寝てるんだ?
もしかして体調が悪いのか?
俺は風呂に入って早めに上がり寝室へ向かい
朱里の寝顔を見ていた。

