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愛してるからこそ...
第12章 入籍の日



『なるほど。そんな事が…』

『確かに危ねぇな。』

「だからこれから通勤にも時間かかるし
距離もあるのでどうしようかと。」


するとお兄さんは笑いながら大丈夫と言った。
何が大丈夫なのかと思っていると
こんな偶然あるのかと思うようなことがあった。


『俺ね8月から子会社の取締役として
勤務地が変わんの。

だから俺車で通勤出来るし
残業もそんなにないから朱里と帰れるよ。

朱里が残業の日は待ってるし
俺がかなり遅くなる時だけタクシー使わせば?』



お兄さんの言葉に俺は言葉が出なかった。
こんなにいとも簡単に解決するなんて思ってもいなかった。

朱里の件はお兄さんもお父さんも了承してくれたから
お願いすることにし三人でビールを飲んでいると
風呂から出てきた朱里がずるーい!と
自分のビールを持って中に入ってきた。

それからみんなで飲みまくり次の日
二日酔いだったことは分かっていること...


それでもこんなに人がいるだけで
笑える事が増えたり温かいのは幸せだった。


そしてそれから入籍日まで忙しかった。
小池が新規の大口を取ってきたり
林が社用車で事故をしたりと
やることがありすぎていた。



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