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愛してるからこそ...
第12章 入籍の日




婚姻届を提出したあと
俺はスーツをもう一着作りたくてデパートへ

いつもの店員さんに生地と色を伝えて
いつものサイズで作ってもらうようにした。


朱里の服もとレディースの売り場に行くが
朱里の物欲の無さに少しだけ心配してしまう。

「何か欲しいものねぇの?
服とかスーツとか。」

「うーん。スーツはたくさんあるし...
普段着る服はこんな高いのじゃなくて
安くて沢山買える方がいいかな。」


前にショッピングモールに行った時に
セールで安くなった1500円のカットソーと
1800円のカットソーで悩んで結局買わなかった。

ま、そんなところも可愛いと思える俺は
多分朱里がどう変わっても変わらず好きでいるんだろうな。



そこからレストランの予約までは時間があるから
結婚式の写真の予約に行くことにした。


「ねぇー、正人は本当は和装がよかった?」

「何で?」

「ほら、男の人ってタキシード嫌だって
ネットに書いてあったから。」

なるほどねー。確かに現場系の仕事してたりすると
タキシード恥ずかしいって思うらしいけど
普段からスーツの俺は別に何とも思わねぇんだな。



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