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愛してるからこそ...
第13章 新婚初夜
「やっぱり逆上せたか?」
近くにあったグラスに水を入れてくれて
私に渡してくれた。
「ありがとう。でも逆上せてないよ?」
ならよかった。遅かったから心配したと言いながら
頼んでいたワインを飲んでいる。
「あのね、私やっぱり仕事辞めようかな。」
私が言った途端正人は1ミリたりとも動かなかった。
ん?と思っていると直ぐに正人から返ってくる。
「仕事したくないなら辞めればいい。
何で辞めようとか思ったんだ?」
正人は決して責めたりしない。
ちゃんと私の思いを引き出してくれる。
「職場からも遠くなっちゃったし…
ココ最近遅くなっててご飯もちゃんと出来てない…
だから辞めて専業主婦になればこんなことないかなって」
すると正人はゆっくり話を始めた。
「最近忙しかったもんな。
帰りもほぼ俺と同じだったしな?
でもお兄さん俺らの会社の近くに
変わったらしいから一緒に帰ってこい。
そんなことで辞めようとかでは
辞めない方がいい。
仕事好きなんだろ?
本当に朱里がしたくないって時まで
やればいいと思うけど?」
ちゃんと話してよかった。
やっぱり私は仕事を続けたい。