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愛してるからこそ...
第14章 同級生のからのアタック


「朱里?」

「何?!」

「何怒ってんだよ。」

「別に…もうイライラするから先に帰る。
ちゃんと終わらせてから帰ってきて」


私は2人の元から走って去り
デパートから出てタクシーで家に帰った。

もう結婚早々嫌な思いしなきゃなんないの?
いつも私はパッとしないとか華がないと言われる。

私ってそんなに地味なのかな?
皆から見てどう見えるんだろうと思いながら
玄関の鍵を開けて家に入るとお兄ちゃんが顔を出した。

『早かったな』

「ただいま...」


何か家に帰ってくると怒りと悔しさで涙が出てしまった。


『どうした?何があった?
正人くんは一緒だったんだろ?』


焦っているのが分かるお兄ちゃんの声


「…っぅ…私はそんなにパッとしない?」

お兄ちゃんは、は?って言いながら
私をリビングのソファに座らせて
冷たい麦茶を入れてくれた。

お父さんはゴルフに行っていて不在。

『何があった?』

お兄ちゃんは優しく諭すように話してくれる。
だから今日あったことを全て話す。


「私が正人と釣り合わないことなんて分かってる。
けど...それが悔しくて…」


どうしていいか分からず麦茶を一気飲みし
そのまま黙って何も考えたくなかった。


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