この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛してるからこそ...
第15章 唯一の親戚
「何?」と隣に来たから
「いつもありがとう。」とお礼を言うと
真っ赤になりながらもお疲れ様と言ってくれる。
「美味しい?」
「うん、美味い。」
「ありがとう!」
上手いと言うと朱里はすごく喜ぶ。
今までまずかったものはないがピーマンだけは…
と思ったことは俺の中だけにとめておこう。
三人で食べているとお父さんも帰ってきた。
『お?正人くん今日は早かったね』と言われた。
確かにここに引っ越してきてからこんな時間に
家に居たなんてなかったからな。
それからみんなでご飯を済ませて
それぞれくつろぎタイムへと入っていく。
俺は今のうちに少しだけ仕事をと
月一回の報告書をパソコンで作るため部屋に戻った。
下から朱里とお父さんとお兄さんの
笑い声や話し声が聞こえてくる。
楽しそうな朱里の声を聞いているだけで
それだけでよかったと幸せだなと感じられることが
俺の今の楽しみでもある。
あとすこしで報告書が終わるって頃に
朱里が部屋に上がってきた。
「正人お風呂入ってくれば?」
「んー。もうちょっとで終わるからそれから入る。」
すると小さな椅子を持って俺の隣に座った朱里。
そして大変だねーと言いながら座ったいる。