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愛してるからこそ...
第15章 唯一の親戚




「何?」と隣に来たから
「いつもありがとう。」とお礼を言うと
真っ赤になりながらもお疲れ様と言ってくれる。


「美味しい?」

「うん、美味い。」

「ありがとう!」

上手いと言うと朱里はすごく喜ぶ。
今までまずかったものはないがピーマンだけは…
と思ったことは俺の中だけにとめておこう。


三人で食べているとお父さんも帰ってきた。
『お?正人くん今日は早かったね』と言われた。

確かにここに引っ越してきてからこんな時間に
家に居たなんてなかったからな。

それからみんなでご飯を済ませて
それぞれくつろぎタイムへと入っていく。

俺は今のうちに少しだけ仕事をと
月一回の報告書をパソコンで作るため部屋に戻った。


下から朱里とお父さんとお兄さんの
笑い声や話し声が聞こえてくる。
楽しそうな朱里の声を聞いているだけで
それだけでよかったと幸せだなと感じられることが
俺の今の楽しみでもある。

あとすこしで報告書が終わるって頃に
朱里が部屋に上がってきた。

「正人お風呂入ってくれば?」

「んー。もうちょっとで終わるからそれから入る。」


すると小さな椅子を持って俺の隣に座った朱里。
そして大変だねーと言いながら座ったいる。



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