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愛してるからこそ...
第15章 唯一の親戚



だとしたらすごく可哀想なことをした

俺は別に朱里が家族の話をしようと
嫌な思いはしなかった。

俺は朱里が嬉しそうに家族の話をするなら
そっちの方が嬉しい。
俺の場合は離婚して親が死んで祖父母が死んだ。
人間いつか亡くなる。そうやって割り切ったからか
別に家族の話をされてもなんともない。

けど林の彼女の場合は??
もし虐待されていたなら…
思い出したくもないから聞きたくないだろう。

「はぁーー、どうしたらいいのか分かんねぇ…」


すると部屋のドアがガチャって開いて
俺の可愛い嫁が入ってきて隣に座った。


「正人大丈夫??」

「あぁ。」


隣に腰掛け頭を撫でてくれた。
それだけなのに気持ちいいと思える。


「なぁ、結婚式海兄さんとおじさんも誘った。」

朱里は当たり前じゃない。
それでいいと思うと言ってくれた。
来てくれるといいね!と朱里も嬉しそう。


「あと...結婚式に
林とその彼女呼んでやりたいんだけど...」

「林くん?いいんじゃないかな!
彼女知ってる子なの?」

「いや、知らねぇんだけど。」

朱里はへ?って顔しているから今日のことを全て話した。




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