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愛してるからこそ...
第16章 社員旅行
ガタッと立ち上がった正人が女の子を
上から睨みつけている。
私と背が変わらない女の子と正人の身長差は
軽く30センチ近くあるだろう。
威圧感が半端ないっ!
「別に朱里に生活費なんて出してもらわなくても
俺の給料でやっていけるわけ。
俺が養ってやりたいと思うやつはこいつだけだし
お前が金持ってようと俺には興味無い。」
『でも!!私の方が先に結城さんと
仲良くなったじゃないですか?』
仲良くなった?どういうこと??
「お前は後輩。朱里は同期。
どっちが先に出会ってると思う?
付き合って三年、周りに公言したくないからって
黙ってただけ。
それまでに付き合ってくれって言えなかったのは
大学卒業したてのひよっこが
奨学金の返済抱えて女養えるかよ。」
すると女の子は公言したくないって言うのは
やましいことがあるからでしょ?
私ならそんなことなかった。と...
ってかどうでもいいけど何この時間。
貴重な休憩時間を壊されて意味わかんない。
「大山、お前の気持ちは嬉しいけど
俺には朱里しかいらねぇんだ。
だからもう俺らに関わるな。」
大山?この子が大山さんなの?
林くんが呼んでいたって言ってた。