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愛してるからこそ...
第17章 エロトリオの集結
朱里のお母さんはもう他界していて大変だし
俺も部長になって忙しくなるから
実家に住んで今隣に家を建てている最中だと。
『そんなことがあったんだ。
早く見てみたいな結城の奥さん。』
『可愛らしい人だったよ。』
「田村はどうなんだ?
彼女いるって言ってたけど。」
すると田村は表情を曇らせて
ジョッキに残っていたビールを一気飲みし口を開いた。
『彼女は就職した先輩なんだ。
俺の教育係ですごく優しい人。
でも今は仕事してないんだ。』
「お前もそこそこ稼いでるから
働かせる必要ないってことか?」
すると田村は首を横に振り話を続けた。
『付き合うことになったのは5年くらい前。
その時はまだ働いてたんだ。
すぐ同棲することになったんだけど
物をよく落とすようになって
仕事でもミスも増えてきた。
聞いてみると手に力が入らないって言ってて
病院に連れていったら…
ALSだって言われて…
今はもう自力で手も足も動かせない。
話せなくなるのも時間の問題だろうなって。
だから彼女は別れてくれって言うけど
俺はそんな彼女も好きだから別れられなくて…』
『ALSって…』
葛城が小さな声で呟いた。