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愛してるからこそ...
第17章 エロトリオの集結

『筋萎縮性側索硬化症…
何とか話せてはいるけど
車椅子だし介護が必要なんだ。
結婚したいって何度も言ったけど
死を迎える女を嫁にしても意味無いって。
だから結婚はしない。
だからそれが嫌なら別れてくれって泣きながら
言われた時は流石に堪えたよ…』
「田村、それでも彼女と居たいんだろ?」
『うん。どうせ俺には親はいないし
彼女の人生に寄り添いたい。
だから結城の結婚式彼女は連れて行けないんだ。』
田村は俺が独り身ってことを馬鹿にしていたが
自分の両親も亡くしている。
だから結婚したいと彼女の親に話しをしたら
許してもらえなかったらしい。
いつか亡くなる娘を幸せにしてあげたいけど
その日が近いのに巻き込むことは出来ないと。
『病気だけど一人の人として彼女が好きだから
一緒になりたかったけど
多分いなくなったらかなり落ち込むし
それが嫁だって考えたら
俺は立ち直れないかもしれないから
彼女の親が言ってることもよく分かるんだ。』
ときより鼻声になりながら話す田村に
俺は何も言えなかった。
けど後悔だけはして欲しくないから
今出来ることはしないとなと言うと
何するにも大変だからなと笑った。

