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愛してるからこそ...
第20章 最高の誕生日



「特に予算は決めてないんです。
とりあえずローン組む銀行もまだ決めてなくて…

多分給料の振り込まれる銀行になると思うんですけど…

とりあえず土地買うお金はいらなくなったので
その分家に回したいと思ってます。」


俺が香西さんと真剣に話しているのに
朱里は隣で...


「で!部長!!

お蕎麦の修行どうですか?
食べに行くので教えてくださいねー」


こいつは本当に呑気だなと思う。
今は家のことを話してるのに
香西さんに会った途端この話…

でもひねくれてこういう話をしてる訳じゃない。
多分これが朱里の当たり前なんだと思う。

でも隣でずっと蕎麦の話をされていると
家の話が出来ないから…



「ねーねー部長!
お蕎麦だけですか?それともほかに…んんんーー」


終わりそうになかったから話の途中で
朱里の口を塞いでやった。
苦しそうにんんんーーと言っているが
ここは俺は間違ってないと思うから折れない。


「朱里、今は先に家の話をしよう。
そのあといくらでも聞いたらいい。」

「ん。」

それだけ言うと朱里はちゃんと話をしてくれた。
ちゃんとこうしたい、あんな感じがいいと
自分の希望を言っているから良しとしよう。



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