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愛してるからこそ...
第20章 最高の誕生日



『これでまた天ぷらが…って文句言われたら
須藤のせいだからな。

ってもう須藤じゃないんだよな。』

「え?わたしのせいになるの?やだよー!

部長は須藤で慣れてるんだから
それでいいですよ?」


すると部長が少し悩んだような顔になり
俺たちに質問してきた。


『お前らもうすぐ異動になるんじゃないのか?』

「ん?なんのこと?」


げっ!ヤバい。朱里に言うの忘れてた…

つい数日前またあの同級生トリオに呼ばれ
社長室に向かうと朱里の異動を匂わせてきた。

「あの、あいつも取引先が多いし
引き継ぐのは大変です。

それなら俺を部長から外して異動にしてください。」


まさかそんなことを言われると思ってなかったと、
今君に辞められると営業部は大変なことになる。

しかし夫婦で同じ部署というのも…と言うことで
朱里を異動させようと思ったらしい。

「俺が異動するのも変わらないですよね?」

『いや、君はいまのまま部長ていてもらわないと
困るんだよな。けど同じ部署は...』


考え方が古すぎる。
朱里は仕事を続けたいと言っていたし
俺も辞めさせるつもりはない。


だからはっきりと言ってやった。



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