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愛してるからこそ...
第20章 最高の誕生日



カバーとお揃いのキャディバッグと
ボストンバッグとシューズバッグだった。

トータルで絶対10万は超すはず。
こんな高い誕生日プレゼントありえない…


『これは朱里のおばあちゃんからね
お金が送られてきたんだ。

朱里の旦那さんに買ってやれって。
だからもらってくれないと困るよ』


お父さんがそう言った。
確かに朱里のばあちゃんには
結婚する前に報告に行った時に2人の誕生日の
ちょうど真ん中にしたって話をした。

覚えてくれていたのかと思うと嬉しくて仕方なかった。


「じゃぁちょっと早いけど
誕生日パーティーをしますので
手洗いうがいをお願いしますー!」


朱里はそう言ってまたキッチンへ戻って
俺はしばらく動けなかった。

お父さんは洗面所へ
浩輔さんは俺の肩をポンと叩いて上がった。

しばらくキャディバッグを見つめて
ありがとうございますとお礼を言う。
また朱里のばあちゃんに会いに行こう。


手を洗ってダイニングへ行くと
テーブルにはなんとか収まったと言う感じの
朱里の手料理が並んでいる。


「おばあちゃんから送られてきた野菜とか
沢山使ったからいっぱい食べてね!」

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