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愛してるからこそ...
第20章 最高の誕生日
「めっちゃ美味そう。食っていい?」
俺が聞くと朱里は取り分けるねと
お皿に綺麗に切ったケーキ寿司をのせてくれ
俺に手渡してくれたからたべてみると
酢飯の加減もちょうどよくて美味い。
美味いというと朱里は笑顔で
ありがとうと言ってくれる。
ありがとうと言わないといけないのは俺なのに
朱里はいつもそう言うのだ。
「正人、これは私からの誕生日プレゼントね。」
朱里が箱をくれた。
大きめの箱と小さな箱。
「料理だけでも嬉しいのにもらっていいのか?」
「もらってくれないと誰も使えないもん。」
開けていい?と聞くとうん。と言ったので
小さい箱から開けてみることにした。
小さな箱の中には俺の好きなクラウンの形がある
ネクタイピンだった。
少し前に朱里と出かけた時に見ていて
辞めたやつだった。
少し目を見開くと朱里は逆に目を細めた。
次に大きめの箱をあけてみた。
そこにはおれが好きなバーバリーのコートと
マフラーが箱に入ってある。
「これから残業も増えて寒くなるから
これ着て行って風邪ひかないでよ!」
去年よりも嬉しいのはお父さんと浩輔さんが
いてくれるからだと思う。
それから家族でのパーティーは続いた。