この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛してるからこそ...
第23章 波乱の年末年始
ヤンキー女はチャラ男を見つけると低い声で
『てめぇフラフラしてんなよ?』と
俺でもそんなこと言わないよ?
彼は『仲良くなったんだ。』と...
いやいや、仲良くはなってねぇけど…
まぁここで話すくらいはありかなと思っている。
「どうも。」
そう挨拶するとヤンキー女は
荷物を旦那のチャラ男に持たせて
俺たちの方を向いて
『こんにちは。
近藤あゆみです。また会えば仲良くしてください。』
すごく腰の低い女性だった。
あのチャラ男は旦那の龍という名前らしい。
『結城さーん。』
看護師に呼ばれたら朱里は返事をして
診察室の方へ向かっていく。
俺もトコトコついて行くと診察室の前で
『今日はまだ旦那さんとエコー見れないのよ。
だから待合室で待っててくれる?』と
看護師に追い出されてしまった。
「大丈夫だからあっちで待ってて?」
朱里に言われてその通りに待合室へ戻る。
すると近藤龍はまた近付いてきて
あれー?追い出されちゃいましたー?と
ニコニコしながらやってきた。
えぇ…まぁ...と答えると
俺もありましたそんなことー!と
明るく接してくれるから今日来たことを
後悔せずに済んでいると思う。