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愛してるからこそ...
第23章 波乱の年末年始
「あんなちぃちゃいのが人間になって
でてくるって不思議だな。」
俺は思っていたことを言っただけなのに
朱里はぶっ!と吹き出して大笑い。
俺そんなおかしい事言ったか?
「もう!小学生みたいな事言わないでよ。
習ったでしょ?学校で。」
確かに習ったことはあるけど
実際に嫁のお腹にそのチビがいて
自分の子供となるとまた違うんだよな。
「しっかりしてねパパ!」
朱里がそういった時に何か自分の中で
大きなものを背負ったように思えた。
「分かった。」
そう返事をするのがいっぱいいっぱいだった。
そんなことをしていると朱里は助産師に呼ばれて
また部屋に入っていった。
これからは朱里に負担がかかるから
正社から外して少しでも仕事の負担を
軽くしてやりたくて
年明けにでも確認する事が増えた。
明日から病院も休みだし役所も休み。
母子手帳を貰うのは年明けになる。
年末年始は家でゆっくりしようと思う。
朱里がどこか行きたいと言えば
連れて行ってやろう。
それより帰ってからお父さんと浩輔さんに
報告をしないといけないな。
あとお母さんにも報告をしよう。
そして俺は朱里が終わるのを待った。