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愛してるからこそ...
第23章 波乱の年末年始
病院を出て今日は近くの中華を
持ち帰りすることにした。
あとビールのストックが少なくなっていたから
それをかうためにだけスーパーにも寄った。
朱里もあれもこれもと買うものがあったみたいで
買い物を終えて車に向かう時
朱里は重たい荷物を持とうとするから慌てて止めてみた。
「俺が持つから持たなくていい。」
「これくらい持てるよ。」
「ダメだ。お前1人の体じゃないんだ。」
過保護と言われても仕方ない。
でも念には念をということで持たせないに
こしたことはないから俺が持つ。
車に乗って助手席に乗った朱里は
ニヤニヤしながらこちらを見ている。
「何だよ?」
「過保護の正人が更に過保護になったなと思って」
「お腹の子に何かあれば困るから。」
「お腹の子だけ?」
「んなわけねぇだろ。
子供に何かあればお前も危険が及ぶだろ。
だからだ...」
らしくないことを言っているのは分かっている。
けどやっぱり心配なんだよ。
でも腹が大きくなってきたら
もっと過保護になるのが自分でも想像出来て
おかしくなってきた。
「とりあえず何かあれば言えよ。」
はいはい。と呆れながら返事をする朱里…
心配でたまらない。