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愛してるからこそ...
第23章 波乱の年末年始
「え?!朱里!!!!」
俺は人混みの中を掻き分け
朱里のそばにしゃがみこんで朱里に声をかけた。
「ぅっ…痛いっ...」
「朱里しっかりしろ!」
『お知り合いですか?』
隣にいたおじさんとおばさんが話しかけてきた。
だから俺は嫁ですと言うと
おばさんが口を開く。
『奥さんね誰かに引きずり降ろされるみたいに
階段から落ちちゃったの。
その人はすぐにどっか行っちゃったのよ。』
「そうなんですか。
ありがとうございました。」
『もし警察に行くなら証言するから
いつでも言ってな。』
おじさんは名刺をくれた。
運良くなのかは分からないけど
浩輔さんの会社の人だった。
「私の名刺です。
そして妻はあなたの会社の社長の妹です。」
おじさんはビックリしている。
『え?須藤社長の?』
「はい。最近社長になりましたよね。
義理の兄なんです。」
世間は狭いなと言っていると
救急車のサイレンとパトカーのサイレンが
近づいてくるのがわかった。
救急隊の人に朱里が妊娠していることを伝え
旦那だと言うと病院に一緒に来てくださいと…
警察の人がおじさんに話を聞いていた。
だから俺は朱里と一緒に救急車に乗った。