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第23章 波乱の年末年始

『目撃者の方から情報だと
白いコートを着た女性だと言われたので
周囲を捜索すると一人でいた女性がいて
ごめんなさいといっていたので聞いてみると
わざとじゃないんですと言っていました。

野々村玲香さんという方を知っていますか？』


そう。この野々村玲香は俺の元カノで
さっき神社で会ったやつだ。


「大学の時に少しだけ交際していました。
初詣でこえをかけられただけで
今は連絡先すら知りません。」


警察はまだ話を続ける。

『そうですか。

彼女はあなたの奥さんに
暴力を振るわれそうになったから
それを阻止しようとしたら階段から落ちたと。』

「信用出来ますか？その女の言うこと。」

『いえ、目撃者の話によると
辞めてくださいと言っていたのは奥様みたいで…

なので被害届を出されるならと思いまして。』


いまはそれどころではない。
とりあえず朱里の回復が先だ。

後日連絡するといい今日は帰ってもらった。
処置室の前に戻ると産科の先生が出てきていて
お父さんと浩輔さんに話をしている。

『あ、正人くん！』

呼ばれて行くと衝撃的なことを耳にする。
嘘だと言ってくれよ…