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愛してるからこそ...
第23章 波乱の年末年始
俺が泣いているから二人はどうしていいか
分からないまま隣に座っていた。
しばらくして落ち着いた俺は
朱里は今日一日入院すると伝えた。
『お腹の子は?』
浩輔さんと言葉に何を言わずに
首を横に振るしか出来なかった。
『そんな...』
「すみませんでした。」
二人にも謝るしかできない。
朱里とお腹の子を守ると決めたばかりなのに
数日で破ってしまうとは…
あの時朱里を一人にした俺のせいだ。
俺がお腹の子を...
『正人くん。今回の事は君のせいではない。
事故ではなく事件なんだろう?』
お父さんの言葉にはっとした。
そうだ。玲香のせいで...
とりあえずお父さんが一緒に止まってくれるから
俺は朱里を頼んで警察へと行った。
そして被害届のことを伝えると
本人にかいてもらいたいのでまた来てくださいと
言われてまた病院へ戻った。
浩輔さんは帰ったみたいで
朱里とお父さんがいる病室へと向かった。
さっき神社で苦しそうにしていた朱里ではなく
気持ちよさそうに寝ている朱里がいる。
俺は朱里の顔を見て子供のこと
ちゃんと話すことが出来るのかと
一人で頭を抱えていた。