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愛してるからこそ...
第23章 波乱の年末年始
その日は眠ることが出来なかった。
簡易ベッドではお父さんが寝ている。
時々朱里の顔を見るとつらくてたまらない。
結局眠れないまま朝を迎えた。
朝看護師が部屋にやってきた。
すると朱里もちょうど目を覚まして
検温すると食事が運ばれてきた。
「正人おはよう。」
「朱里おはよ。体調どうだ?」
「大丈夫。」
「そっか。お父さんもいたんだけど早くに帰ったよ。」
そして朱里に伝えないと行けないことがある。
「朱里ごめん。
俺のせいだ。
お腹の子守れなかった...」
「え?」
それから俺は全て説明する。
朱里をこんなにしたのが元カノってこと。
階段から落ちた時に流れてしまったこと。
全ては俺のせいだ...
「嘘っ...なんで…
嫌だよ!嫌だー!!!!!」
「朱里ごめん…」
俺はベッドの上で嫌だと嘆く朱里を
抱きしめるしかできなかった。
「正人との赤ちゃん…
どうして。会いたかったよー!!!!」
ワンワンなく朱里を抱きしめ謝るしか出来ない。
そんな声を聞いて先生が入ってきた。
朱里は泣きながらもちゃんと先生の話を聞く。