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愛してるからこそ...
第24章 バレンタイン

「後で食べるから…」
すると正人はお見通しと言わんばかりに
お箸をこっちに向けてくる。
「お前また堕ちるか?
食わなくなったらまた痩せるから
頼むから飯だけは食ってくれ。」
真剣に頼む正人を見て
心配かけたくないから食べることにした。
おにぎりを食べさせながら
卵焼きやきんぴらなど
バランスよく入れてくれる。
「もういいよ!
ちゃんと食べるからーー!!!」
恥ずかしくなって辞めてもらった。
「じゃぁ食べ終わるまでここにいる。」
こんな時間にここに居るってことは
すぐに戻ってきたってことだよね?
「正人鳥羽医院行くんじゃなかったの?」
「あぁ。ちょっと時間遅らせた。」
私のせいだよね…
「ごめんね?もう大丈夫だから行ってね!」
本当にか?と念押しされたらから
外回りに行ってもらった。
正人お昼ご飯食べてないのに
お弁当持って来とけば一緒に...
ってダメダメ!!
正人は忙しいから我儘言えない。
多分忙しいから立ち食いそば屋にでも
行って済ませるんだと思う。
今日は正人の好きな中華にしよう。
違うことを考えていると
あの女の人の事は忘れられる事が出来ていた。

