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第24章 バレンタイン

気付くと明日から休みってなっていて
1週間がすごく早く感じた。

日曜日はバレンタインだから
明日はスティックパイをたくさん作る！と
意気込んでいると正人に笑われた。


「作るの楽しいわけ？」

「楽しいよ？
それに作ったものを美味しいって言ってもらえると
もっと楽しくなるの。」


正人はふーん。って興味無さそう…
でもその日は朝から準備しながら
掃除と洗濯をしていると正人がやってきて
私が作っているものを覗いていた。

「まだ味見してもらう段階でもないの。」

「別にそういうんじゃねぇよ。
今日掃除と洗濯は俺がするから
それ作るのに集中したら？？」


思いもよらない旦那様の優しい言葉に
涙が出そうになる。
いつも残業で大変なのに
休みの日はゆっくり過ごせばいいのに…


と思いながらも作る量がたくさんだから
正直言うと助かったー！！！


正人の言葉に甘えて私はパイ作りに集中。
色々な味のパイを作っていく。

正人、お父さん、お兄ちゃん
会社の営業部の男性社員に
同期の安藤くん。

葛城さんと田村さんと
海斗先生と叔父様の分も作っておいた。

葛城さんと田村さん、海斗先生と叔父様は
日曜日に正人と私に行くことになっている。