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愛してるからこそ...
第25章 対決の日に変更された
テラスのベンチに座って下を向いた朱里の隣に
直樹が座って話をしていた。
「直樹悪いな…」
『結城ちょっと…』
直樹に呼ばれて一度朱里の傍から離れた。
そして直樹は話を続ける。
『過去のことでも須藤には関係ないこと。
あの女のことちゃんとしないとね。
次こんなことあったら須藤のこともらうよ?!』
朱里のことが好きだった直樹の言葉は
嘘を言っているようには聞こえなかった。
『今話すなり帰って話すなり
ちゃんと話し合って解決してくれよ。』
直樹は手を振りながら自分の部署へと去って行った。
まだ下を向いて座っている朱里。
そばにいき隣にぴったりと寄り添って座ると
お尻をずらし少し距離を取られてしまった。
「朱里ちゃんと話したい。」
「今は話したくない...
私今日外回りだから行くね。」
朱里は涙を拭いながらテラスから営業部へと
足早に去っていった。
俺はしばらくそこから動くことが出来なくて
就業時間ギリギリに営業部へ向かった。
そこにはもう朱里の姿はなくて
俺に近寄ってきたのは林だった。
『係長泣いてたみたいですけど
朝から喧嘩でもしたんですか??』