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第25章 対決の日に変更された

「一日入院したけどすぐに帰っていいって。

朱里は最初は泣いたんだ。

朱里を泣かせたのは俺だし
お腹の子がダメになったのも俺のせいなんだ。

けど落ちたことが原因かもしれないし
初期の場合は染色体異常かもしれないって。

それからは朱里は気持ちを切り替えてた。
俺よりあいつは強いよ。

俺は今でも自分のせいだと思ってる。
朱里には言ってねぇけど…」


だからここで玲香に会った時のこと
納得できるわ。と水本は言う。

『それなら尚更だわ。
きちんとケジメつけなさいよ。』

「女はみんなそんなに割りきれるのか？」


俺の質問に水本はそうかもね。と言った。

『私は割り切ったわよ。

うちは結婚してもう何年か経つけど
子供は作らないと決めたの。

最初はどうしてなのって思ったけど
今はもうそうは思わないわね。』


水本は結婚して直ぐに妊娠。

でも安定期に入る直前に子供の心臓が動いていなかった。
つぎにまた妊娠したけど流産し
それから流産をさらに2回経験したらしい。

旦那さんが身体が可哀想だと言い
子供がいなくても二人でいればと
子供は作らないことにしたと。

『無理に作ってまた流産だったら嫌だから
自然に任せてるのよ。』