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愛してるからこそ...
第25章 対決の日に変更された
車まで向かう間も朱里は俺との距離をとり
離れて歩いている。
いつもならすぐ隣にいるはずなのに…
車へ来るととりあえず助手席のドアを開けた。
なのに朱里が乗り込んだのは何故か後部座席だった。
しかも...
何故か運転席の後ろ。
いやいやそこに座られると話も出来ねぇよ。と
一人でツッコミを入れながら
運転席に座ることも出来ず
とりあえず俺も後ろに座ることにした。
朱里の隣に乗り込むと
朱里はあたふたしながらなんでここに座るの?と
そんな顔でこっちを見ている。
「なぁ、朱里。
なんで今日俺の事叩いた?」
問いかけてみても朱里は何も話してくれない。
話し合わないといけないのにこれでは意味が無い。
「今日見ただろ?
あいつは近くに居るから危ない。
だからこそちゃんと話して終わりにしたかった。
その話をしようとしてたんだけど…」
「でも腕組まれて嬉しそうに笑ってた。」
朱里が見ているとわかりいい機会だと思った時に
ニヤけたんだと思う。
じゃなきゃ笑うことなんてありえないからな。
「なんでそんなにいっつも早とちりが多いんだ?」
ちゃんと話し合わないといけないと
思っているにも関わらず朱里だけはもういいと拗ねる。