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愛してるからこそ...
第26章 最愛最強の嫁
『なんであんたがいるの?』
野々村の質問に応えようとすると
朱里が隣で応えた。
「私は妻です。
夫が堂々と他の女の人と会うのに
許すことは出来ないので同席しますから。」
どこか口が出せないような怖い雰囲気の朱里に
それを更に挑発する野々村。
『それより写真どうだった?』
クスクス笑いながら言う野々村。
やっぱりこいつだったかと思う反面
どうしたいのかよく分からない。
「おかけで人事部長に呼ばれました。」
そう言うとあらそれだけ?など
ふざけたことを言ってくる。
朱里は何かを我慢するようにずっと黙っている。
でもずっと手を力強く握りしめていて
イライラしているのは見てわかる。
「俺達は夫婦で仕事も
それなりの責任がある役職です。
こんなことして信用を失うとあなたに責任を
撮ってもらうことにもなりかねない。」
『責任?どうやって?』
葛城悪いが使わせてもらうよ。
ここまでタチの悪い女はもうめんどくさい。
「弁護士の知り合いがいる。
写真を会社に送ってきたこと。
偽名を使い会社まで電話してきたこと。
それを自分がしたと今認めたこと。
すべて話して内容証明でも送らせてもらうよ。」
『それ私って証拠はある?』