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愛してるからこそ...
第26章 最愛最強の嫁
「私は結城朱里と言います。
旧姓は須藤です。
須藤浩輔は私の兄ですよ。」
野々村の顔色が一気に青くなっている。
それに追い打ちをかけるように続ける。
「それにあなたの会社の親会社の役員に
須藤雄一郎は私の父です。
このこと会社に話してもいいんですか?
兄からあなたのこと聞いたんです。
兄に交際を迫ったって。
それを拒否したのにまだ言いよってるって
困ってましたよ?
それで秘書課から異動させられたのに
まだこんなことしてていいんですか?」
どこまで調べたんだ...?
これは後で聞くことにしよう。
「あなたは親会社にいた。
その時から問題が多くて兄が社長になる
子会社に異動させられたのに
まだ問題が多いってボヤいてました。
もういい年した社会人なんですから
しっかりしてくださいよ。」
『それは社長が...』
「兄がなにか?
兄はあなたのことは女性としては見れない。
仕事に集中してほしいと言ったって。
兄があなたに気持ちが向かないのは
そういうところです。
兄はあぁ見えて責任感が強いんです。
仕事に誇りも持ってしてるので…
だから色目を使うあなたには向かないんです。」