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愛してるからこそ...
第26章 最愛最強の嫁
項垂れていた野々村を見てから朱里は
すごく機嫌がいいように見える。
車から降りて2人の持ち帰りの中華のが
前後にゆらされている。
あれ酢豚入ってんのに漏れねぇかななんて
思いながらそれでも朱里が嬉しそうだし
注意することが出来ない俺…
嬉しそうな朱里を見てお父さんが
何かあったのか?と俺に聞いてきた。
だからよくわからないですと意味不明な応えをする。
俺は部屋で朱里が録音したものを
自分のスマホへと録音し直し
週末葛城に聞いてもらってなら書類を
作ってもらうことにしよう。
ただこれを聞いた葛城と田村は
ビックリするだろうな。
見た目だけで言えばこんなことしそうにない朱里。
だけどいざとなればこんな力を発揮する。
俺はこの世で一番強いのも朱里だし
一番愛してるのも朱里なんだと改めて思えた。
明日もまだ仕事だし朱里にご褒美をあげたかったが
週末まで我慢することにした。
いや、朱里へのご褒美より
どっちかと言えば俺のご褒美になってるな。
週末は覚悟しといてもらおうか。
ドロドロに愛してやるつもりだから。
愛してるからこそ強くなるし
愛されてるからこそ強くなれているな、俺は。