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愛してるからこそ...
第27章 同窓会
「ねぇ、行ってもいい?」
そんなに楽しみにしてるなら行けばいい。
でも不安が入り交じる…
「好きにすれば?」
普通に言ったつもりが朱里はそう捉えず
正人が嫌なら行かないと言ってきた。
「いや、友達にも会えるんだから
遠慮せず行ってこいよ。」
「ううん。行かない。
だって私は正人が元カノと会ってるの嫌だったもん。
正人だって嫌でしょ?なら行かない。」
こいつ根に持ってるなと思いながら
朱里が同窓会に行きたくなるように説得する。
「ほら、高校、大学、社会人になって会ってない人
たくさんいるんだし楽しんでこいよ。
俺は葛城とか田村に会ってるだろ。」
「そんなの私も瑞穂とだって会えるし。」
あぁ言えばこう言う奴だな...
「それどこであるわけ?」
するとハガキを見ている朱里が
会社の近くみたい。と言った。
休みの日にもあっちに行くのか...と
思ったが遠くに行くならいい案がある。
「車で送り迎えしてやるから行ってこい。
送り迎えするのが条件な。」
「行っていいの?」
あんな行く気満々だったじゃねぇか。
行って欲しくないけど同窓会はいいもんだから
気にせずに行ってもらいたい。