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愛してるからこそ...
第27章 同窓会
【もうすぐ着くよ。下までお迎えよろしく。】
海兄さんからのLINEを見て営業部を出て
エレベーターに乗り下まで迎えに行く。
エントランス前で待っていると遠くから
海兄さんと1人の男の人が歩いてきた。
『お待たせ。
こちら附属病院の口腔外科医の加藤さん。
加藤さん、私の従兄弟でここの会社の営業部長の
結城正人です。』
「はじめまして。
私結城と...」
『結城正人?!本当に結城なのか?』
俺の挨拶は一緒に来た若い男によって
消されることになってしまった。
『あれ?知り合い?』
海兄さんの質問に加藤さんは
『ほら、高校で一緒だった!!
あ、バスケのクラス対抗でフリースロー対決を
長い時間やり続けたじゃんか!?』
そう言われて思い出した。
あのクラス対抗で俺と加藤と言うやつと
どちらかが外したら負けという対決をし
結局その時は加藤が先に外し
俺たちのクラスが勝つことが出来た。
『わー、懐かしいな。覚えてくれてるか?』
覚えてはいなかったが
今思い出すことが出来た。
まさか医者になっているとはな。
「今思い出しました。
口腔外科医になられたんですね。」
一応取引をするかもしれないと
きちんと話しているとガハハハと笑われた。