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愛してるからこそ...
第27章 同窓会
店のカウンターに座っている朱里。
どう見ても酔っ払っている...
その奥に見えたのは送った時にこっちを見ていた男だった。
「朱里帰るぞ。」
「あれぇー、ましゃとだぁー。」
酔いすぎて呂律が回っていない。
どんだけ飲んだんだよ。
「分かったから。帰るぞ…」
『あの!あなたは?』
さっき見られていた男にそう聞かれた。
俺が旦那だと応えようとすると
「ましゃとはねぇー、私のだんにゃしゃまだょ…」
もう辞めてくれ...
早く連れて帰りたかった。
でも次の瞬間衝撃的なことを聞かされた。
『何だ結婚してるんだ。
全然話もしてくれないから
さっきキスだけさせてもらいましたから。
おい。須藤。
何かあれば連絡しろよ。』
その男は朱里のバッグに名刺のような紙を突っ込み
俺は怒りのあまり何も言い返せなかった。
「もう、時田くんはすきじゃにゃいの!」
好きじゃないとはっきり言ったが呂律が回っていないから少し何言ってるか分からない。
そんな朱里を肩に担いで車へと向かう。
そして外にいた女の子の集団に声をかけた。
「朱里連れて帰るけど支払いした?」
聞いてみると一人の女がこう言った…