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愛してるからこそ...
第29章 結婚記念日と新居
結婚記念日から1週間が経った。
今日は香西さんに呼ばれている。
「部長ーーーー!!」
朱里は未だに香西さんのことを部長と呼ぶ。
朱里の中ではいつまで経っても部長だ。
「香西さんありがとうございます。」
『いやいやこちらこそありがとう。
お前達の家を建てるのに携われて嬉しいよ。
いや、立派な家ができたな。』
そう。今の家の隣にできた和風の家は
本当に立派な家だ。
今の家も昔ながらの素敵な家だが
統一させるように和の家が出来た。
『あと1週間で引き渡すことが出来るそうだ。
あとこれは俺からの結婚祝いと新築祝いだ。』
そう言いながら実際の工事費から
かなりの金額が引かれていた。
「いえ、これはだめです。
ちゃんと世紀の金額取ってください。」
「そうですよ部長!!
ちゃんとしてください!」
ここは朱里も一緒になって言うが
香西さんは一切引かない。
『俺の従兄弟がなこういう内装のクロス貼りの
仕事をしてるから安くできたんだ。
きにすることじゃないから。』
確かにクロスを選ぶ時に
会社指定のカタログでは無いものを出してきて
そこに気に入るものが多くあり選んだ。