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愛してるからこそ...
第30章 最終章 愛してるからこそ...
「朱里...ありがとう…」
泣いているから私も泣いてしまった…
あの時辛い思いしたけど
こうやって正人との赤ちゃん産めて
本当に幸せだった。
そしてその日に出産した人がもう1人
それは...
「香織ちゃん。おめでとう。」
そ。受付嬢の香織ちゃんも私の妊娠がわかって
その後すぐに妊娠していることが分かった。
予定日は数日しか違わず
通っている病院も同じだった為
同じだったりしてーと笑っていたが
本当に同じ日になるなんて思っていなかった。
『朱里ちゃんもおめでとう。』
香織ちゃんの隣には商社マンの旦那様が
ピッタリと寄り添っていた。
同期の私たちが同じ日に同じ病院で
同じくらいの時間に出産した。
すごい奇跡だと思った。
それに香織の子供は男の子だったが
名前がまた衝撃だった。
【愛翔】
あいとくん
みんなに愛され大きく羽ばたけるように。
名前にも同じ愛が使われていた。
香織ちゃんは諦めなくてよかったと
涙を流しながら旦那さんと手を握り合っていた。
私も良かったと思う。
香織ちゃんおめでとう。