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愛してるからこそ...
第5章 お友達の葛城くん



その日は二人とも定時に帰ることにした。
正人は慣れない書類でお疲れみたいだし...

スーパーに寄って帰ることに。
カートを押してくれる正人に私はどんどん
野菜やお魚お肉を入れていく。
そしてピーマンを入れた途端...

「げっ!!!!」

「何よげって!肉詰めにするよ?」

「違うの?」

「教えなーい」

くだらない会話が二人の時間だと
実感できるから私は好きなんだよね。


「あいつめっちゃ酒強いからなー」

と言ってビールの箱をカートの下に置く。
え?そんなに飲むの?と思ってしまう。

そう言えば今日は金曜日。
弁護士さんも土日は休みなのかな??

「あ、お歳暮で届いてたお酒もあるんだよ?
あれも飲んでよ?結構場所取るから…」

「葛城に飲ませるか!!」

正人は葛城さんに飲ませることしか考えてない。
今日の目的はおぼえてるのかな?


スーパーで買い物をしてマンションに戻ると
正人はビールの箱を片手で肩に担いで
反対の手で買い物袋を2つも持ってくれる。


「私が荷物もつからー」

「いい。もう持てた。
朱里俺の鞄と残りの買い物袋頼むな。」
頼むって言われても
こんな小さな袋と正人の鞄だけなんて…



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