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愛してるからこそ...
第5章 お友達の葛城くん



「朱里。鍵!開けてくれ。」


うん。と返事をして暗証番号をいれ
オートロックを解除してエレベーターを待つ。

「正人ー、重いから1回置いたら??」

だって缶ビール24本あるんだよ?
絶対重いのに…頑なに置かない!

部屋に付いてから正人は箱を開けて10本ほどを
急速冷凍のところへ入れた。

タイマーをセットして正人はほかのビールを
冷蔵庫にしまう。

「急ぎで冷蔵庫いれるものある?」

「あ、じゃぁお肉とお魚だけお願いー」


私はスーツを脱ぎに部屋に向かい
ベッドの前にある大きなクッションに腰を下ろす。


「ふー。遥斗先生いいひとそうだったのに。」

スマホを拾ってくれて
たまたま病院で再会してすごくおじいちゃん思いだし
イケメンで爽やかで素敵だなって思ったのに…

でもね、一番は正人なんだよ!
今日だって林くんを迎えに来させたり
会議室で愛美ちゃんだけにしてくれたり。

それに私を一番安心してくれる。
正人だってイケメンなの。だけどシャイだし
口数が少ないし怒ってるように見えるから
誤解されやすいけどいい人なの。

ってそうじゃなーーーーい。

葛城さんだっけ?
うちに来て話を聞いてくれるらしい!
ご飯頑張って作らなきゃッ!



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